WR-G313e First Impletion

WinRadio社の新しい受信機WR-301eを購入しました。
使ってみての第一印象です。

WR-G313eは、PC制御の受信機です。USBでPCにつないで、PC上のソフトから制御して使います。
同じWinRadio社のWR-G303eの改良版上位機種という位置づけでしょうか?
#WR-G303eについてはこちら
WR-G303e、WR-G313eは、従来のPC制御の受信機がどちらかというとワイドバンド受信機という位置づけのものが多かった中、DXにも使える短波受信機(9kHz-30MHz)です。
#なお、WR-G313eは、オプションで、180MHzまで受信可能です。


まず、外観は、WR-G303eほとんど同じです。
持った感じ少し重くなった印象でしたが、スペック上では、それほど変わっていません?
ただし、1っ箇所、放熱のためかスリットが開きました。ほこりが入らないか心配です。


WR-G303eが、DSPをPCのCPUで代行していたのに対して、WR-G313eはDSPを内蔵したのが一番大きな違いです。

スペックを見ると、感度は、WR-G303eより下がった感じですが、実際使ってみた感じでは違いません。
逆に、スペック上は、ダイナミックレンジやイメージ妨害比があがったようですが、もともとよいのでこれも体感ではわかりません。


それより細かいところでいろいろ改良されているのがよいです。
まず、制御ソフトのレイアウトがすっきりして使いやすい感じになりました

VFOの切り替えが4つまでできるようになって、パラチェックに便利です。
従来、オプションだったnotchフィルター、ノイズブランカーに加え、IFシフトもつきました。
#ただし、IFシフト、同期検波とも動作に腑に落ちないところがあります。
また、自動でピークにチューニングするTTP、ドリフトに追従するAFCもつきました。
録音機能もあります。

フィルターはRF部に15KHzという広いのがついているほかは、DSPでの信号制御で行っていて1-15000Hzで可変です。
#可変フィルターは、WR-G303eでは、オプション扱いでした。
WR-G303eでは、パラメータをチューニングしないとなかなかよい特性がでなかったスカート特性もデフォルトで結構よいようです。
この選択度、リアルタイムのスペクトルモニター画面上で、マウス操作でできてしまいます。
加えて、IFシフトも、ノッチフィルターもマウスで操作可能です。
#ただし、どうもRF部での帯域が広いのが災いしていると思うのですが、近くにCW等変化の激しい信号がいると、AGCがそれにつられます。

あとは、WR-G303eでもそうだったのですが、Sメーターが、dB、μVと表示を切り替えられるのは、ソフトウェア制御を生かした点といえそうです。
なお、メーターの表示に、ピーク、RMS、Rangeの表示切り替えが加わりました。

メモリーは、従来どおり1000chのままです。

スペクトルモニターは、スキャンスピードが上がったのを受けて、より表示が細かくなりました。
また、WR-G303eの時は、スキャンのstepを細かくしても、どうしても表示はなまった感じになって、信号の分離が悪かったのですが、今度は、より実態に近くなりました。


最大の問題は、WR-G303e+Professional Demodulatorにくらべ$500ほど値段が高い点です。